
以前日本語教師をしているとき、生徒さんが私にこんなことを言いました。
先生、今日はきれいですね。
怒怒笑笑
という感じでしょうか笑。今日は、ですか?笑と聞き返したくなるところですよね笑。
「は」の使い方って、結構難しいんです。
なんかこの人の日本語違和感あるなー、と思ったら、「は」の使い方かも!と、疑ってみてください。
今回は、日本語を外国語として使う方々にとって
- どうして「は」の使い方が難しいのか
- 本当は何を言いたいのか
お伝えできればと思います。それではさっそく参りましょう!
どうして「は」は難しいのか

さっそく結論です。
それは、「は」は特別だからです。「は?」ですよね笑。
同じ助詞であることには間違いないのですが、例えば、「が」は「を」や「に」などと同じような分類になります。
一方、「は」は「取り立て助詞」(←名前は覚えなくて全然大丈夫です!笑)と言って、ざっくり言えば、他と区別する力を持っています。
ですから、「今日はきれいですね。」と言われたら、まるでいつもきれいじゃなくて、今日だけきれいという印象を受けるわけです笑笑。
(もう少し詳しく見る必要はあるのですが、ここではこれで大丈夫です。)
以上見てきたように、「は」は特別なんです。
しかし、日本語ネイティブも、「は」は特別だなんて印象はあまり持っていませんよね。
私は○○です。
私は○○をしました。
~さんは○○の△△です。
あまりによく使うので、助詞の1つ、くらいにしか思いませんよね。学習者も同じです。
そもそも最初に習う言葉ですからね笑。
私は○○(名前)です。
一番最初に勉強する項目です。ですので、「は」は難しく、似た使い方をする「が」と同じように使ってしまうのです。
余談
私は○○(名前)です。

これを一番初めの授業で学ぶと申し上げました。
要するに、自分の名前を日本語読みするとどうなるのか、というのを学ぶわけです。
Michel=マイケルなどは、絶対に生徒さんからとても驚かれます笑。元の発音とあまりに違うので笑。
ワイワイ色々言いながら日本語読みのお名前を決めていく。私が大好きな授業のうちの1つです。
外国人は、本当は何を言いたいのか

「は」は特別な働きがある、ということを知りません。
つまり、つなぎの言葉という理解です。
+でも-でもない、つなぎの言葉、という理解です。
しつこい、と言われてしまいそうですが笑、「先生今日はきれいですね。」と言った生徒さんは、
今日の服(その日着物を着ていたので)きれいですね、お似合いですねと、純粋に私をほめてくれただけなのです(おそらく笑)。
「は」を抜いて考えると、生徒さんが言いたかったことと、日本語ネイティブが受け取る印象が一致すると思います。
まとめ

今回は、「は」についてシェアさせていただきました。
「は」という助詞は他の助詞と違って少し特別なのですが、そのような理解はあまりありません。
ですので、日本語学習者は「は」も、つなぎの助詞、という理解です。
学習者とお話していて、???と思ったら、前と後ろをつなぎたいだけなんだな、と思っていただけると嬉しいです。
最後に
正直、今回一番お伝えしたいメッセージは、
「は」と「が」を間違えても怒らないで!理解して!
ということです!笑。
とにかくここは、すごく日本語が上手な人でも時々間違えるくらい難しいことです。
なのであまり気にせず、こんな感じのことが言いたいのかなあ~で話を先に進めると、上手くいくことが私は多いです!笑
皆さまも、こんなことがあった~、など、体験談等ございましたらコメントで教えてください~!
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