異文化との人間関係は難しいものですが、特に距離感が難しいことってありませんか?
日本人はシャイって言うから、フランクに接したつもりなのに、外国人と壁を感じる
何となく仲良くなれない
カジュアルなのかフォーマルなのかよくわからない
などなど。
このようなことには、ウチとソト、タテとヨコの文化が関係していると思います。
日本人は、生まれた時からウチとソト、タテとヨコの環境で生活しているため、何も意識しないでもウチとソト、タテとヨコの人間関係を形成します。
一方、ウチとソト、タテとヨコの人間関係を意識したことが無い文化圏で生まれ育った人からすれば、これはとても難しい文化だと感じます。
ですので、今回はウチとソト、タテとヨコについて解説させていただきたいと思います!
ウチとソト、タテとヨコについて知らない人とも、少しでも、良い距離感を築くヒントになれたら嬉しいです。それではさっそく参りましょう!
まずは定義

定義って、本来言葉をわかりやすくする、というのが目的ですよね。
でも、なぜか定義ってさらに分かりにくくなることが多いですよね笑。
ここではそんなことが起こらないよう、最大限努力しますので!(笑)読んでいただけると嬉しいです!
タテとヨコ
順番逆じゃないか!というお声が聞こえてきました笑。こっちの方が簡単なので、先にお話します。
ここでいうタテとは、上下関係とさせていただきます。自分の上司や先輩、親(ちょっと微妙だけど)、そして、自分より年上の人、などを指します。
一方ヨコとは、対等な、フランクな関係とさせていただきます。自分と歳が近い友だちや同期、気が置けない人などを指します。
ウチとソト

次にウチとソトについてです。
こちらは学校で習った敬語と同じです。
ですので、もう十分理解してる!聞き飽きた!という方は、このセクションを飛ばして次をお読みください!
基本的に、
自分→家族→友だち→上司・先輩・→社外の人・初めて会う人
という順番で、左がウチ、右がソト、ですね。ですが、これだけでは十分じゃありません。
なぜなら、その場にいる人間関係によって、誰がウチで誰がソトか、変わるからです。
例えば、
- 自分と上司が話す場合、自分は尊敬語で上司に話しますね。
- 自分と上司と社外の人が話す場合、自分は謙譲語で上司に話しますね(社外の人に尊敬語で話すから)。
ウチとソトって、人間関係によって変わるので、説明がすんごく難しいんです笑。なんとなく理解できた/思い出せたでしょうか?
まだまだ分からない等ございましたら、コメントでお知らせください!
「ウチとソト」と「タテとヨコ」の違い

ここまで聞いて、
え、結局同じじゃない?
いや、なんとなく違うような気がするけど…。
よく分かんない。
というのが正直な感想ではないでしょうか?この2つはよく似ています。
しかし、大きな違いが2つあります。それは、
- ウチとソトは相対的してるのに対し、タテとヨコは相対的でない。
- ウチとソトは完全にシステム化してるのに対し、タテとヨコは完全にはシステム化していない
です!

という感じですよね笑。順を追って説明します!
相対的
先ほど、ウチとソトは、その場の人間関係によって誰がウチで誰がソトか変わると申し上げました。
このように、その場の人間関係によって変わる、ということは、タテとヨコでは起きないことだと思います。
例えば、
お客さんが来たから、今は上司じゃなくて同期になる
とかないですよね笑。上司は上司です笑。これが、相対的、の意味です。
システム化

ウチとソトは絶対にその場の人間関係が決まります。
自分にとって、誰がウチで誰がソトか、100%分かります。これが、システム化されている、と申し上げた理由です。
これに対して、タテとヨコはかなり曖昧だと思います。
年上でも同い年の友だちみたいな関係の場合もありますし、
お客さんで先輩なのにとってもフランクに話してくれる人もいますし、
同期でも役職が上なら上下関係は存在しますよね。
タテとヨコは、あんまりシステム化されていないと思います。 自分とお相手がどのような関係か、ですね。
まとめ

今回はそもそもウチとソト、タテとヨコがどういうものなのかについてお話させていただきました!
異文化との距離感ってなかなか難しい!と思うことありますよね。
このように思う原因の1つに、この、ウチとソトとタテとヨコのすれ違いがあります。
ウチとソトも、タテとヨコも、どちらも他人と自分の距離感を表すものなのですが、両者には相対的とシステム化という違いがあることをお話させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
これを読んでくださっている日本人の方は、少しでも、自分たちの人間関係を一歩引いて見て、普段の人間関係を見直すきっかけになれば嬉しいです!
いつもの通り、コメント・ご感想等もお待ちしております!
コメント